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レーシングカーの設計

理学部 応用物理学科卒業2018年入社
総合職 技術 

現在の仕事内容は?

現在、レーシングカーの内装設計を担当しています。レーシングカーの車内にはレースに必要な部品が多くあります。その部品をレギュレーション、強度剛性、車両性能、ドライバーの操作性、メカニックの作業性、デザイン性などの条件を満たすよう配置し、形状を決めるのが設計の仕事です。様々な車両や文献、過去実績、車両の数値を参考に最適解を見つけるのは難しく奥が深いですが、より良い車両を作るために必要不可欠です。

関わった仕事で一番印象に残っていることは?

配属直後に携わったラリーカーの改良業務です。「設計とは何か」が分からない私が、現状の把握、不具合原因の洗い出し、対策を検討、部品の設計、車両への組付け指示という設計業務の一連の流れを先輩から丁寧に教えていただきました。その後、車両テスト、本番のラリーまで帯同し、自身が設計した部品がきちんと機能していること、競技スピードで走っている姿を近くで見られたことがとても嬉しく、印象に残っています。

会社の雰囲気、職場の雰囲気を教えてください

分からない事はすぐに相談できる雰囲気です。設計する範囲が広く、業務を進めていくと自身に知見のない部品が数多くあります。部品の詳細や見るべき情報、自身の考え方が合っているか不安になるときが多々ありますが、先輩社員や同僚に相談することで参考資料、過去知見、答えに近づくためのヒントを教えてもらい、不安なく、効率的に業務を行うことができます。

仕事のやりがい、面白さは?

自身が設計した部品が車両に組付き、実際に様々な場所でレースを走るのを見るとき、とてもやりがいを感じます。その車両の成績が良いときは、携われたことをより嬉しく思います。また部品設計時に、悩みながら様々な条件をクリアし、軽く、安く、作業性の良い部品を設計することはとても面白いです。

この会社で活かせている自分の強み

大学時代にダートトライアル競技を始め、車両整備も極力自身で行っています。この経験が設計業務において、設計の視点に加え、走る側の視点、整備する側の視点で車両を考えることができると感じています。普段運転するときに感じる違和感、整備しにくいと感じる構造とはどういうものかを常に考えることで今後もより良い設計業務ができるよう、成長していきたいです。

入社後の研修や教育制度について、印象に残っていることは?

印象に残っているのは製造実習です。海外向け限定車のエアロパーツをラインの横で準備する業務でした。最初は先輩社員と2名で行っていましたが、作業に慣れていくうちに無駄な動きや動線に気づき改善していきました。その数秒の短縮の積み重ねにより、1人でも間に合うようになりました。常に無駄な動きがないか意識し作業をすること、そして効率化の提案を運用し、業務の効率化を体感できたことはとてもいい経験でした。

経営理念のスタイル(CHASE)の中であなたが重視していることは何ですか?

Anshin-AnzenとChallengeを重視しています。車両走行時に壊れない事はもちろん、アクシデント時もドライバーの安全を重視しています。それを踏まえて、最大限のパフォーマンスを発揮できる部品を設計できるようにChallengeを行っています。効率的な形状を実現できないか考え、積極的に学び続けることが重要だと感じます。

今後の目標

良い車とは何か、より効率的な形状はできないか、ということを常に意識して設計業務を行っていきたいです。また、より多くの分野の部品を設計し、車両全体の設計ができるようになっていきたいです。
※所属および記事の内容は、取材当時のものです。